哄う合戦屋  北沢秋

昨年話題になった「のぼうの城」も新人だったけど
こちらも新人なのにとても面白い。
戦国時代、中信濃での小豪族の戦いを描く。
武田信玄がまだ諏訪をとったあたりで
この地方へはこれから進攻してくるところ。
今までは信玄がいかに苦労して信濃に領土を広げるか
とうい小説が多かったけれども、
これは攻められる側の物語。
3800石の遠藤吉弘に主人公石堂一徹が仕えて
瞬く間に2万4千石を手に入れる。
石堂一徹は自身も武辺者だが、戦略家としても大変優秀、
事に当たって臨機応変、連戦連勝。
だが、石堂のめざす夢と主君遠藤の力量、器量が乖離したときに
報いられない挫折を味わうことに。
群雄割拠の信濃の信濃側を舞台とした事や、
小豪族と武田のような大勢力の発想の違いなんかが
はっきりしてて面白い。
そういえばこれって郊外型スーパーに客をとられる
商店街のようだとチラッと思ったりした。
こういう時代物はもう少々長くても良いんじゃないかな
なんて思うけど、
短いのもまたよし。
一気に読ませる技術があり又次回にも期待大。

哄う合戦屋
双葉社
北沢 秋

ユーザレビュー:
読みやすいが……武田 ...
良くも悪くもなし戦国 ...
『のぼうの城』の面白 ...
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のぼうの城
小学館
和田 竜

ユーザレビュー:
重みはないが、スピー ...
ペラペラ内容が薄すぎ ...
痛快すごく面白かった ...
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この記事へのコメント

2009年11月10日 00:53
歴史好きとしては、ちょっと気になる本でしたが、そういう話だったんですね。
確かに今まで、信玄の方ばかり描かれてきた気がしますが、攻められた側にもドラマがあった筈。新しい切り口かもしれませんね。

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