「島津家の戦争」 米窪明美

最初戦国時代の本かと思って手に取ったのですが、
主に幕末期を中心にした本です。
さらに島津家といってもなんと宮崎県の
都城を治めていた島津家の話。
薩摩藩内最大の私領4万石の領主、都城島津家が主人公という
ものすごくマニアックな本。
と思ったけど、薩摩藩全体がいかに特色のある地だったのかといのが
良く分る本。
薩摩藩は武士率が高く、全国平均が5%、薩摩藩は25パーセント、
中でも都城は42%が武士。
明治7年の調査では全国の士族のうち10分の1が薩摩士族だったという。
江戸時代も秀吉や家康の支配がきっちりは行われなかった地域だから
中世的な考え方や組織が生き残っていた。
薩摩藩の中世的な考え方、大義や理念よりも、
一所懸命のように理念より現実を重んじる考え方が
維新を行う、したたかな外交力となった。
また、その考え方が西南戦争へと突入してしまうこになるのだが。
薩英戦争ではその戦後処理の中で、イギリスに軍艦を売ってくれ
というほどのしたたかさ。
尖閣諸島などでの外交を見るまでもなく、
ずーっと続いてる現在のへぼ外交には薩摩藩の外交を勉強すべきだ。
この米窪さんというのは、NHKの坂の上の雲の歴史考証を
しているらしいですが、本書も事実関係が丁寧で
すごく読みやすいし、説得力がある。

島津家の戦争
集英社インターナショナル
米窪 明美

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