東電帝国 その失敗と本質

元朝日新聞の記者 志村嘉一郎氏の著作

電力業界の歴史特に戦後の九電体制に至る過程、
東京電力の歴史について詳しく書かれている。
そして東電がこの失敗を犯すに至った組織の欠陥を検証しています。
かつて「失敗の本質」という日本軍の敗戦に至った組織的な欠陥を分析した
重厚な本があった。
本書の
 原発事故はあってはいけない→事故はありえない→原発は絶対安全だ、
 と巨額の資金をばらまきながら「原発安全神話」をふりむいているうち、
 自分たちが「安全神話」の罠にはまってしまった。
という東電の姿が硬直した官僚組織となり、過去の成功体験に縛られ、
情報を統制し国民を煽るだけあおって自ら講和の道を閉ざしていった
当時の日本軍の姿に重なって見える。
東電の失敗も「想定外」などと免責される事故では絶対ない。
地震も津波もいろんな場所で指摘されてた事。
謙虚に受け入れる姿勢が全くなかったのが東電。
東北電力管内にありながら、東北電力の電源をつないでいない傲慢。
全電源喪失に対する恐怖を感じない鈍感。
「そうした事態はありえない」危機の研究もしないさせない過信。
東電の責任は非常に重い。

本書は東電の歴史、電力の鬼松永安左ヱ門、木川田天皇(一隆、4代社長)
平岩外四経団連会長、カネと政治に詳しい。
東電帝国―その失敗の本質 (文春新書)
文藝春秋
志村 嘉一郎

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失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
中央公論社
戸部 良一

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